僕が【フランクリン タイトボンドⅢ】を選んだ理由

少年時代から模型飛行機作りに夢中になっていた自分は、木工用の接着剤と言えば通称「白ボンド」。
前職時代、外注先の木工所においても、木と木の接着であれば「白ボンド」が使われるのを目にしてきました。
値段もお手頃で、使い慣れた道具のように感じていたのですが、
ある時、海外製の「タイトボンド」という接着剤があることを知り、興味を持ったのがきっかけで【フランクリン タイトボンドⅢ】を試してみることに。

きっかけは、有名な木工YouTuberが愛用していたことでした。彼が作る美しい家具の数々は、まさに憧れの的。
その彼が絶賛する接着剤となれば、試さずにはいられません。

実際に使ってみると、使い心地の良さ、仕上がりの美しさに感動!今ではすっかり【フランクリン タイトボンドⅢ】の虜になっています。

僕が【フランクリン タイトボンドⅢ】を選んだ理由は、主に以下の5つです。

1. FDA認可商品であること

【フランクリン タイトボンドⅢ】は、アメリカのFDA(食品医薬品局)から認可を受けた商品です。これは、食品に間接的に接触する用途に使用しても安全であることを意味します。

木工で食器やカッティングボードなどを作る際、接着剤の安全性は特に気になりますよね。国内メーカーの接着剤の中には、改正食品衛生法への対応が不明確なものもあり、不安を感じていました。成分表示を見ても、具体的にどんな物質が使われているのか、素人には判断が難しい。ましてや、それが人体に影響がないのかどうか、心配になってしまいます。

その点、【フランクリン タイトボンドⅢ】はFDA認可を取得しているので、安心して使用できます。FDAは世界で最も厳しい基準を持つ機関の一つとして知られています。そのFDAが認可しているということは、安全性に関してはお墨付きと言えるでしょう。小さな子供がいる我が家では、安心して使えるというのは大きな魅力です。

2. 接着力が強力なこと

【フランクリン タイトボンドⅢ】は、木材そのものよりも強い接着力を持つと言われています。実際に使ってみても、その強力な接着力に驚かされます。

特に、僕の場合は木口(木材の端部)同士で接着する作品が多々あります。(四方転びのティッシュケース やトレイなど)
従来の白ボンドは、この木口同士の接着が苦手で、剥がれてしまった苦い経験がありました。

しかし、【フランクリン タイトボンドⅢ】を使うようになってからは、そんな心配は無用になりました。
理由の一つには、後述するオープンタイムを取ることで、しっかりと確実に硬化反応が進むのだと思います。

3. 耐水性なこと

【フランクリン タイトボンドⅢ】は耐水性に優れているので、屋外で使用する作品や、水に濡れる可能性のある作品にも安心して使用できます。

以前作ったガーデンテーブルは、雨ざらしの場所に置いていたら、接着部分が劣化して壊れてしまいました。防水塗料を塗っていましたが、接着剤自体に耐水性がなかったことが原因だと後で気づきました。

【フランクリン タイトボンドⅢ】なら、そんな心配もありません。屋外で使う作品も、自信を持って作ることができます。

4. オープンタイム、クローズドタイムの設定が自分の作業に見合っていること

【フランクリン タイトボンドⅢ】には、オープンタイムと、クローズドタイムの設定があり、この点が従来の白ボンドには無いものです。
一般に、オープンタイムとは塗布してから、被着材を貼り合わせるまでに許容される最大時間のこと。
クローズドタイムは被着材同士を貼り合わせてから、圧力をかけて固定するまでに必要な最小時間のことです。

この時間設定が作業効率に大きく影響するのですが、【フランクリン タイトボンドⅢ】は、オープンタイムがやや長く、箱組の様な、数カ所を同時に接着する場合に助かります。
そして、クローズドタイムは白ボンドと比べて逆に短いので、クランプなどの工具が占領されることもありません。

5. 硬化後のサンディングが可能なこと

【フランクリン タイトボンドⅢ】は、硬化後にサンディングすることが可能です。そのため、はみ出した接着剤をきれいに処理することができ、仕上がりが美しくなります。

接着剤がはみ出してしまった時、綺麗に処理できるかどうかは、作品の完成度を左右する重要なポイントです。【フランクリン タイトボンドⅢ】は、硬化後も木のように削ることができるので、まるで接着剤を使った痕跡がないかのような、美しい仕上がりを実現できます。

以上の理由から、僕は【フランクリン タイトボンドⅢ】を愛用しています。木工を楽しむ方なら、ぜひ一度試してみて下さい!きっと、その使い心地の良さに満足するはずです。

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